なんなのwwwwww
もうよくわかんないんだけどホン・サンス作品を全部観たい。
ホン・サンス映画に出てくる男は全員夢を見ているのかもしれない。
そこで起こることはすべてその男(ホン・サンス)の夢の中の出来事であって。
ただそれはファム・ファタールというにはいささかぼんやりとしすぎている。男たちは夢を見ながら同時にその夢の責任を限りなく手放そうとしている。夢に見させられているかのように、受動的であることを強調し、夢そのものが次第に空疎化していき、痩せ細った欲望だけが残って滑稽になる。
ホン・サンス映画で人物に行動を促すのは心理的な必然や作劇上の偶然というだけではなく、それ以上に酒であったり、雪であったり、夢であったりする。
夢であるから何を言ってもいい、何をしてもいいということになっていて、男たちはいつもすっとぼけたようなぼんやりしたような顔をしている。
そこに女はいるのか。映像のなかには実際に役を演じている女がいるのだけど、彼女たちは男のぼんやりとした夢に付き合わされながら、同時にものすごく醒めてもいる。
男は望んでその夢を見ているはずなのに、どうしてか醒めることができないという不具に陥る。
しかし醒めたところにはそもそも恋愛など生まれないのではないか、とこの作家は間接的に言っているようにも思える。
空疎化した夢の果てでは、女もまた欲望を持て余した滑稽なひとりの人間にすぎない。