Punisher田中

イントゥ・ザ・ワイルドのPunisher田中のレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)
4.3
幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ。

裕福な家庭に生まれ、様々なことに恵まれた環境で育ったクリスは、大学を優秀な成績で卒業した。両親はハーバードにある大学に進学することを望んでいたが、幼い頃から不仲を見せつけられ、金でばかり解決しようとする両親に嫌気が差していたクリスは、預金を全額寄付し、世界の真理を求めアラスカへと旅に出るというお話。

この映画のせいで2.3日は映画を見ることができなかった。そう、この作品は自然の素晴らしさや摂理に厳しさを教えてくれるだけじゃなく、幸せとは?本当にこれでよかったのか?人生とは?と訴えかけてくるのだ。
自分でも未だにわからない。幸せだと感じる時があるが、その引き金になることもわからずじまいだ。だが、それでいいんだと思う。
それを共感してくれる。わかってくれる誰かがいてくれるだけで、それだけで幸せなのだから。
この映画は一種のモチベーションビデオだと思う。確かにあまりスッキリしない点もあるが、行動する力の原動力になっていると今も感じる。そして、人間は一人では生きていけないことを改めて気づかせてくれる。
どうか、行き詰まっている人に見てもらいたい作品。