ぱぷぽ

ウォーリーのぱぷぽのネタバレレビュー・内容・結末

ウォーリー(2008年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりみたけど相変わらず号泣してしまいました!!!!!!
私はピクサー1の傑作はこのウォーリーだと思う。
トイ・ストーリー3ももちろんなのですが、あれは映画以外の要素、前作との関わりが大きいと思うんです。

作品単体「映画」という表現の中ではずば抜けていると今回改めて感じました、

ストーリーを要約してしまえば前時代のロボットと新型ロボットの恋です。そんな使い古された設定が大傑作なのです。

地球上にひとりぼっちで何百年もの間ゴミを片付け続けるウォーリー。
すでに仲間たちは壊れて更なるゴミと化してます。
ウォーリーはエラーなのか感情があり、とても人間味があります。ほぼ喋りませんが感情が手に取るように分かります。

そんなウォーリーの夢は他者と手を繋ぐことです。
人間の凄く原始的というか、本能的な欲求。
そこに現れるピカピカ艶々の新型ロボットのイブ。
ウォーリーは一目で恋に落ちます。

いろいろあり、イブをおって宇宙へ。
そこにいたのは自分達で動くことも、対して考えることも出来なく、感情も乏しい肥った人間たち。
これ、公開時より今の方が更にゾッとします。
人間の方がよっぽど機械的な日常を送っているのです。
ちょこちょこ出てくる赤ん坊がどのように産まれてきたのか凄く気になる。
あの人間たちに「手を繋ぐ」人と触れあうなんて欲求は絶対にない。おそらく機械が決めた相性の精子卵子を人工受精で人間は介さず産まれてるんでしょう。
ゾッとします。

人間より人間らしいロボットたちが巻き起こす「圧倒的秩序にもたらされた無秩序」のお陰で機械的な人間たちも自らの足で立つことが出来るようになるのです。

そして素晴らし過ぎるエンディング。
地球に返ってきた人間たちと、人間味溢れるロボットたちが、どんな地球を作っていったのか。
絵のタッチも歴史に準えかかれています。

環境問題、人間の無責任さとか痛烈な風刺がきいているのにどこまでもエンターテイメントでロマンチック!!
そして圧倒的な台詞の少なさから老若男女、言語、国問わず直感的に楽しめて作品に没頭できる。

全てが素晴らしい作品。

とブログで書けよと言うとレベルのキモいレビューになってしまいました…すみません…。


2019/06/11…5.0
ぱぷぽ

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