ポーの「黒猫」をベースに大胆にアレンジしたエログロサイコ精神病サスペンス！！
助手に『お前が自殺しろ！後で私が生き返らせてやる！』と、とんでもない発言をする狂気のキチガイ科学者が面白いが、その後の助手の行動もトチ狂っててサイコーーー🧡黒猫の眼球を取るのはやりすぎ🥺

• #30年代
• #マッドサイエンス
• #精神病
• #白黒

老化学者に変装した青年が、死体蘇生の研究に打ち込みながら、虚実不明瞭なパラノイア状態を体験していく。ポー・著「黒猫」を映像化している、サスペンス映画。

自分の非を認められずに「すべて猫の呪いに違いない」と思い込んでしまう男の物語。登場人物の心理状態を、実際の精神分析の内容に当てはめながら、学術的な解説を挟み込んでいく作風になっている。

取り扱われる精神疾患は「誇大妄想癖、不全麻痺、偏執症、躁鬱病」など。斬新と言えば斬新なのだが、サスペンスに必要不可欠となる要素を、逐一クロースアップさせてくるため、珍妙な笑いが誘発されてしまう。

本作で用いられている学術的演出は、当時NGだった女優のヌードを正当化させるためのテクニックと捉えられる。「女が裸になるけれど、学術的にはオーケー」というグレーゾーンを巧みに利用している（この手法は成人映画が確立する以前の日本でも隆盛した）。

マッドサイエンティストが変装名人の助手に死体を盗んでこいと命令し、彼がムリでしたと帰ってくると怒って号泣。すると生き返らせてやるから自殺しろと銃を手渡し、自分が撃たれて死ぬカスのショートコント。眼球と脳髄への攻撃でしかない変な合成映像が長くて頭おかしくなりそう。麻薬やりながら撮ったのかよ。全編だれかの家の地下室で撮影されたみたいなチープさ。