ブタブタ

ゾンビ/米国劇場公開版のブタブタのレビュー・感想・評価

ゾンビ/米国劇場公開版(1978年製作の映画)
5.0
最も最初に自分が見た『ゾンビ』はテレビ放映版で冒頭、彗星の爆発により放射線が地球に降り注ぎ死者が蘇り始めると言う『メテオ』のシーンを使ったオリジナルのゾンビ誕生のシークエンスが加えられているバージョンで、それからロメロ・ディレクターズカット版始め全長版等数多いバージョンを見た中で個人的なベストと言いたいのがこのダリオ・アルジェント版です。
カット毎に非常に細かく切ってテンポをよくしており、更にゴブリンのノリノリの音楽「テケテンテケテンデデデデン!デン!デ~~~ン…デン!テケデーデンン!テッテッテッテテ~テッテッテッテテ~♪バキューン!(←銃声)」と言う様なよりゲーム的、言葉は悪いのですが軽い感じでゾンビを容赦なくブチ殺していく場面は後のバイオハザード等にも強い影響を与えていると思います。
冒頭のマルチネス一味をSWAT隊が強襲する高層アパートのシーン、特に好きなキャラクターが狂気のSWAT隊員ウーリーでバカボンの目玉のお巡りさんもかく言わんやの如く銃を撃ちまくり、ギャングだろうが住民だろうがお構い無しに殺しまくり最後は同じSWAT隊員ピーター(多分)に射殺されると言う登場シーンはけして多くないのですが強烈なインパクトを残したキャラクターでした。
尺が長いバージョンにあるヘリで脱出する際の略奪者達とのシーン。
スティーブ(ヘリボーイ)達主人公はヘリで空へ、略奪者達は船で海へそれぞれ旅立ったのですが、あの略奪者達はどうなったのか?
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』に主人公達の物資を略奪していった兵士達のその後が『サバイバル・オブ・ザ・デッド』で描かれましたが、ザック・スナイダー監督の『ドーンオブザデッド』のラストはヘリではなく船での脱出で略奪者達も何処かの島に辿りついたのか、今更ですがあの略奪者達のその後を描いたスピンオフを見てみたいです。
ブタブタ

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