ロメール監督が描く成熟した大人の友情と恋。
四季の物語 第4作
親友マガリの再婚相手を探そうと、奥手の本人には内緒で事を進めていくイザベルと、マガリの息子の彼女。2人の男性を引き合わされ、マガリはどうする⁈
女心というのは、それはそれは複雑で…
40代。歳を重ねるとともに、1人でいるのは寂しいと感じながらも恋愛に臆病になっていくマガリ。
友達の幸せを祈りながらも、自分が誰よりも愛されていたいと思ってしまうイザベル。
そんな繊細な女心をみごとに描写してます。
ロメール監督は若い女性だけでなく、大人のラブストーリーもイケるのですね。
ラストのイザベルの表情が奥深くて、おぉっ!となる。
女はいくつになっても女。
相手より優位でいたいし、愛されたい。
表情だけで表すの、うまいなぁ〜。
南フランスのぶどう畑やレストラン、自宅の庭で挙げる結婚式、憧れてしまう光景がたくさん。
気負いないファッションで、人柄や環境までを表現していて、そういうところもさすがです。
マリー・リヴィエールとベアトリス・ロマンも、母親役をするほど歳を取ってしまったんだなぁと感慨深い。
ロメール監督、78歳で女性の心の機微がなぜわかるの?
大人の女性のステキな作品でした。