Renkon

素晴らしき哉、人生!のRenkonのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
5.0
本当に素晴らしい、。60年以上前に作られた作品ながらも観る者を感動させ、映画の模範であるこの作品の存在が素晴らしい。なんとなくクリスマスムービー観たいなーって感じで手に取りましたが、今まで観た作品の中でもトップかも。
クリスマス前夜。仕事に金にと心底追いつめられていたジョージは愛する家族にも八つ当たりをしてしまい、行き着いたバーでも酔客に殴られてしまう。最悪のクリスマス。保険金を残して、このまま死んでしまおうか、、というところに現れた男は天使のクラレンスだった。2級天使であるクラレンスは、自らが翼を得るために「彼を助ける使命」を与えられていた。
かといって彼を助けるお金があるわけでもない。そうしてクラレンスが考え付いたのは「もし彼がこの世に生をうけていなっかたら、。」という世界を見せることだった。
もしこの世に自分が、仲の良い友人が、家族が生まれていなかったら?たった一人の人間の存在でも、本人が思っているよりもずっとその影響力は強いのだろう。
ジョージのように責任感が強く、たくさんの人に慕われていた人ならなおさら、。
明るい家庭をもつ彼が破滅的になっていく過程も丁寧に、無駄なく描かれているし、なによりポッターという悪役がこの作品の良さをさらに引き立てている!やっぱ悪役はこうでなくちゃ!!
ジョージを支える妻の献身さも素晴らしいです。
階段の取っ手が取れちゃう下りや、銀行検査官の去り際なんかも本当にすっきりさせてくれます。
このような素晴らしい作品を今までなぜ観なかったのか!とも思いましたが、この機会に観れたことは映画の神様からのクリスマスプレゼントなのだと思って素直に受け取りたいと思います。全ての人々が平和に生きられますように。Merry Christmas!
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