これは私の人生ベスト10に入る映画だ！
なんでこんな名作をもっと早く観てなかったんだろう！
でもまさに今が観るべき時だったんだと思う。
絶望して、もうダメだ、から好転したばっかりだったからピッタリの作品だった。
優しい父から受け継いだ住宅ローン会社が倒産の危機で絶望するジョージの前に現れた落ちこぼれ天使のクラレンス。
翼のない天使が見せるのは「もし自分がいなかったら」という世界。
一人の命は大勢に影響し、たった一人がいないだけで世界が変わる。
ジョージとクラレンスが出会うまで、ジョージの生い立ちを天国でビデオのように見るって設定なんだけど、これがすごく面白かった！
一時停止にして、「この顔を覚えて」なんてユーモアがカワイイ。
脇役たちのコミカルな動きとかセリフも大好き。
ほんと好きなシーン多すぎた。
聞こえない方の耳に「好き」って言う女の子、食卓での父と息子の会話、愛のある毒舌で和ませるメイドのセリフ、窓に石を投げての願い事、月を捕まえるイラスト…
予想外の天使のヴィジュアルも良い。
編集の繋ぎ目が分かりやすくパッパッとしてるのも味があっていいなぁ〜。
1940年代なんて想像できないくらい昔だと思ってたけど、人々の生活は今と変わらなくて完成されてるように見えた。
いつの時代も悪い奴はいるけど、助け合う人たちの暖かさは不変だった。
ラスト、あったかい涙が止まらなかった。
生まれてきたこと、自分が周りにしてきたこと、してもらったこと、これから生きていくこと。
なんて素晴らしい！
まさにこのタイトル通り。
がんばって生きよう。壁にぶち当たったらこれを観よう。優しいおくすりのような作品に出会えて良かった。
