螢

素晴らしき哉、人生!の螢のレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
3.8
思いっきり泣いてしまったよ…。
どうにも思い通りにならなくて、平凡で不幸で無価値だと思いこんでいた自分の人生。それが最初から存在しなかったら、自分の愛する人々はどうなっていたのか?

そんな「もしも」を、ちょっとおかしな天使のおかげで垣間見て、選択肢がない中で流されながらも必死に築いてきた自分の人生の価値に気づくと同時に、人々の暖かさを噛み締める作品。

超絶いい人な主人公と周囲の人々。
わかりやすさが過ぎる悪役。
極めてシンプルなストーリー。
超絶ベタなラスト。
なのに、本当に完成度が高くて、ものすごく心が満たされます。

あまりにベタなシンプル展開なので、あらすじは書かないことにします。

でも、ある程度の年齢になって、自分の人生を振り返って、後悔や、選ばなかった別の道に想いを馳せたことのある人に一度は観てみてほしい作品です。
ある種の「人生の真理」に胸打たれる作品。

これを観た後は、きっと、自分の大事な人のことがより愛おしくなると思います。
螢