Habby中野

現代やくざ 人斬り与太のHabby中野のレビュー・感想・評価

現代やくざ 人斬り与太(1972年製作の映画)
3.8
哀しき、哀しきかな。何もしない。現代やくざ人斬り与太は、生きるためだけに生きることさえもしない、何とも空虚な生き方だ。それはそれだけで語るものではなく、色のない(カラーのはずなのに、思い出はなぜかモノクロだ)、過剰なほどに歪んだ画面にただその虚しさを悪例として一人生を無駄にすることが反意として残る。主人公と、主人公になれなかった男のすれ違いは最大の物語なのだと知った。
Habby中野

Habby中野