『仁義なき戦い』前夜の深作欣二監督×菅原文太の『現代やくざ』シリーズ第五弾。
シリーズと銘打っているけど前作との関連はない様子なので、自分のような初見者でも内容がつかめる。
『仁義なき戦い』で渋い演技を見せた菅原文太が、ひたすら暴れ狂うことに血道を上げる野性的な主人公を体当たりで演じる。だがこいつが仁義もクソもなく、一般人をカツアゲするわ、強姦するわ、暴行するわ、殺しもやるわ、法律や倫理に縛られることなくオトコの欲望を爆発させていている姿に、あるいはスカッとする人もいるかもしれない。
自分はヤクザは全員死ねばいいと思っている人間なので、深作欣二のヤクザ映画はそういう意味ではスカッとさせてくれる。