ピロシキ

野良犬のピロシキのレビュー・感想・評価

野良犬(1949年製作の映画)
3.7
ジャケというかイメージ写真というか、これが、よい。向き合っているが見つめ合ってはいない新米刑事とベテラン刑事、その足下にしゃがみこむ虚ろな表情の若い女。

手錠をかけられた人間が倒れ込んだまま アァァァァー‼︎‼︎ と絶叫するシーンが強く印象に残る。絶望とか失望とか諦めとか、死にてえとか生きたくねえとか、あらゆる感情が全身から発せられるむなしい叫びだった。

犯罪など日常茶飯事、今日捕まえた犯人のこともいつかは忘れてしまう。2時間にわたるクライム・サスペンスが、戦後の復興へ向かう1949年の日本の「現実」だったというのなら、わりかしウンザリだな。
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