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お葬式のCOMEのレビュー・感想・評価

お葬式(1984年製作の映画)
3.7
* 伊丹十三は、妻である宮本信子の父親の葬式で喪主を務めた経験をもとに、この映画を脚本化し伊丹十三発監督作品となった。
* 序盤に出てくる侘助・千鶴子夫婦共演のCMは、1983年に伊丹・宮本が共演した味の素「マヨネーズDo」のCMアイデアがそのまま採用された

ドリフでよくやるお葬式コントもそうだが、真面目にしなければいけない場面では面白いことが起きるし、些細な日頃気にも留めないようなことが笑いになる。映画に関しては至って真面目に葬式をしているし、特段ワザと大袈裟にやっているわけでもない。それなのにどこか面白い。真面目とコミカルのちょうどいいラインを描いていて、最後まで面白かった。そして気になったのが対称と非対称だった。作品の人工的に作られたもの(居間や仏壇)などが左右対称に置かれているのに対して、非対称の人間を入れることによって、生きることへの合理性と矛盾を感じた。
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