都会が舞台の『ペーパームーン』
『ペーパームーン』とストーリーがあまりに酷似していたため、監督自身も悩みに悩んだ末撮影したという本作。
敢えての白黒映画では珍しく、40・50年代辺りの白黒タッチだった。
ヴィムヴェンダースの大好きな小津安二郎作品に少しでも似せるためなのか..........
まるでヴィムヴェンダースと小津安二郎が共同で作ったような作品に仕上がっている。
小津調で映し出される”都会”と”少女”と”旅”
考えるだけで興奮しませんか?
哀愁漂うBGMに白黒でより心をどんよりとさせる曇天。
”アリスの未来は明るいモノなのか?”
そんな事を終始考えさせられました。
全てにおいて新鮮な作品なので是非ご覧ください。
『ペーパームーン』が頭から離れず楽しめないんじゃないか?と心配していたのだが、さすがヴェンダース!アレはアレ、コレはコレと言わんばかりの素晴らしい出来映え。