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都会のアリスのUSKのレビュー・感想・評価

都会のアリス(1973年製作の映画)
4.7
都会が舞台の『ペーパームーン』
『ペーパームーン』とストーリーがあまりに酷似していたため、監督自身も悩みに悩んだ末撮影したという本作。

敢えての白黒映画では珍しく、40・50年代辺りの白黒タッチだった。

ヴィムヴェンダースの大好きな小津安二郎作品に少しでも似せるためなのか..........

まるでヴィムヴェンダースと小津安二郎が共同で作ったような作品に仕上がっている。

小津調で映し出される”都会”と”少女”と”旅”

考えるだけで興奮しませんか?

哀愁漂うBGMに白黒でより心をどんよりとさせる曇天。

”アリスの未来は明るいモノなのか?”

そんな事を終始考えさせられました。

全てにおいて新鮮な作品なので是非ご覧ください。

『ペーパームーン』が頭から離れず楽しめないんじゃないか?と心配していたのだが、さすがヴェンダース!アレはアレ、コレはコレと言わんばかりの素晴らしい出来映え。
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