エンポリオ

バレンタインデーのエンポリオのネタバレレビュー・内容・結末

バレンタインデー(2010年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

バレンタインデーに巻き起こる人と人との愛の物語。
何人もの登場人物がそれぞれの愛を表現するストーリー。恋をして、好きになって、愛おしく想って、それは一体どんな感情なのか教えてくれる映画。
登場人物たちは人を愛するということに対してそれぞれの見解を言葉や行動で表す。愛に対する彼らの見解の中には思わず胸を打たれるような素晴らしい、大切な言葉もあった。
これだけの主要な人物が存在しながらほとんど無理のない展開で物語が進んでいったことにも驚かされ、またラブストーリーというジャンルに対して固定的に抱いているような印象はこの作品から感じることはなかった。恋人やパートナーとよりも一人で鑑賞する方がしっくりきそうな作品であった。
素敵なシーンがたくさん描かれていたが中でも私は人が勇気を振り絞って一歩踏み出す瞬間のかっこよさに強く惹かれた。
またラブストーリーど真ん中という印象を持たせない要因として異性間での愛情表現だけでなく同性や家族の間に見られる愛情も描かれているという点が思い当たった。
恋は踏み込むものではなく落ちるもの。とても素敵なセリフだと思う。
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