ちびねこ

インファナル・アフェアのちびねこのネタバレレビュー・内容・結末

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

リピートもの。
香港がイギリスから中国に返還され、天安門事件等まだまだ政治が混乱している時代。
そのような世情を背景に二人の若者が、マフィアと警察それぞれからスパイとして相手側に潜入させられる話。
後にハリウッド、日本とリメイクされたけど、もちろんオリジナルという点では有利でありながらもこの作品が圧倒的に素晴らしいと思います。
香港マフィアというものが日本のヤクザよりも怖いイメージがあって、でも凄くお洒落な感じがして初めて観たノワール映画。

とにかく主演のアンディ・ラウとトニー・レオンが格好いい。スタイリッシュなイメージ。
日本のヤクザと言えば親分、舎弟頭、盃、義理人情、、、どうしてもダサい感じがする。

最初は3年という約束だったのに気が付けば10年経ち、ヤン(トニー・レオン)は常に身の危険を案じながらだんだんと精神のバランスを崩していく。
逆にラウ(アンディ・ラウ)はボスからの情報などから順調に出世していた。
私的にショックだったのはウォン警視が屋上からタクシーの上に落ちてきたシーン。
もちろん、いきなりの出来事でびっくりしたのもあるけど、唯一自分の身分を知っている警視が目の前で死んでしまったヤンの心情を考えるだけでやるせない。
一方のラウは今の自分の地位を守りたくなり、自らボスを殺害します。
そして驚愕のラストへ…!

この作品、一見アンディ・ラウの方が華やかで格好良く見えるんだけど、私はだんぜんトニー・レオン派。
警察学校で優秀な成績でありながらもマフィアに潜入させられ、10年もの間いつ殺されるかという不安と緊張感が全身から溢れ出ていたと思います。
ラストはかなりびっくり!
善は悪に負けるんだ!
ちびねこ

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