ずっと前に見て、好きなぼんやり感だなーとしか印象になかった映画だった。お金を題材にしてる内容なのに辛い描写がなくて、むしろ見てて淡々と落ち着くのが好きだったなと、もう一回リベンジ。
小雪の淡々とすっきりした話し方と雰囲気がいい。ほんとの仕事は良くわかりきらないけど(株トレーダー?)、昔自分に影響を与えてくれた旧友への恩返しなのか、自分がしてきたこと(?)の精算なのか、お金を与える理由は分からない。でも、友達がお金を理由に可能性が限られていることに惜しみなくお金を差出すのは、映画の中で突飛な行動とともに映画の題材そのままでわかりやすい。
大金を思いがけず貰う友人たちも真っ当な人たちなのがいい。
大金を手にした人の末路と、正しく使える人の対比があって、淡々とした中にも波風が立つような意外な展開もあり、前よりもじっくり見入ってしまった。
お金はあるだけ良い(安心)ものだけど、正しい使い方って難しいなと思う。心が温かくなる映画ではないけど、価値観をリセットするにはとてもいい映画だと思う。