サーフ

ショート・カッツのサーフのレビュー・感想・評価

ショート・カッツ(1993年製作の映画)
3.6
ロバート・アルトマンがおくるロサンゼルスで暮らす人たちの群像劇。

ロサンゼルスのとある住宅街。突如発生した害虫を駆除するべく、ヘリコプターの編隊が殺虫剤を散布する。
そんなロサンゼルスで様々な男女が出逢いと別れ、愛と裏切り、生と死を織りなして暮らしてゆく…と言うのが大まかなストーリー。

3時間とかなり長い時間の中で描かれるロサンゼルスで暮らす人々の日常。
その様々な日常どれもが須らく不幸に包まれていて、常に沈鬱。
人と人との交わりが乾ききっているというか、温かみが無い。
乾ききった関係から生まれるシニカルな要素もあればどん底へ向かっていく息苦しさもある。

群像劇の「接点の無いそうな男女がストーリーが進むにつれ繋がっていく」という面白さはある。誰かがドアを開けたシーンの後に、別の誰かがドアを開けるといったようにカットの仕方もオシャレで印象的。

後から気づいた。この映画の日本公開日「1994年10月8日」って俺の正に生まれた日じゃん!ちょっとテンション上がった。
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