みずたま

リリイ・シュシュのすべてのみずたまのネタバレレビュー・内容・結末

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

美しく眩しい光、田舎の風景、神秘的な音楽と思春期の閉鎖的で残酷な世界とのギャップが印象的。
かなり引き込まれるし引きずるので、少しでも気分が落ち込んでいる時には避けた方がよい

「エーテルが腐るんだよなあ?」という店員さんの言葉とか、万引きやイジメに対峙した時の教師の態度を見て、大人たちの言動って、深く考えずに発したものでも(大人同士であればなんてことない、流せることでも)、少年少女にとっては大人が思っている以上に重くのしかかるのものだと感じた。

作中に出る2人の教師は、雄一を真剣に叱るべきところで店員や母親と世間話したり、常にどこか楽観的で、生徒に対する無関心に取れた。閉鎖的な世界で自ら救いを求めるのは難しかったとしても、大人が関心を持って向き合っていれば、少しでも状況は変わったんじゃないかなと、やるせない気持ちになった。

津田さんは「空を飛びたい!」と本当に飛んでしまった。久野さんの強さに対して自分の弱さ(決して弱くないと思うけど)を目の当たりにしたのも大きいと思う。

ドビュッシーとリリィシュシュ(Salyu)、
神秘的でほんとうに美しい
沖縄へ旅行したほかの剣道部の仲間たちは元気かな
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