このレビューはネタバレを含みます
「卒業」に続いて、ダスティン・ホフマンの演技が凄まじい。
あの足の引きずり方を自分もできていれば、もっとスムーズに仮病で部活を休めただろうなぁ。
ラストのバスのシーンで何とも言えない感情になってしまう。
「目を閉じてやるんだ」
2度言われてから、そっと閉じてやるんだけど、なんとなくまだ景色を見せてやりたかった想いが滲んでるような気がしたんだよなぁ。
目を閉じたリコと重なって、窓に映った景色が流れていくのは泣けた。
ニューヨークに来た時のイキってたジョーは、やがて一線も超えてしまった。
でも、バスの中で無遠慮極まりのない好奇の目に晒されながら、守るようにリコの肩を抱いてオドオドしてる様子が、田舎の素朴な青年にしか見えないのよ。
正義ってなんだろうなと思う。