今年で公開から50年を迎える、ジョン・ヴォイトの出世作。
ドライブインから始まってテーマ曲が流れる冒頭は爽快ではあるけど、その時点でジョン・ヴォイト演じる主役の闇が垣間見られて中々に不穏。
そしてメインとなるジョン・ヴォイトとダスティン・ホフマンの掛け合いは非常に面白く、どうしようもない二人なのに見ていると段々愛着が湧いてきて(おそらく自分も彼らに似たドブネズミ的部分があるからだろう)、しかしそれ故に最後の方では居たたまれなくなってくる。
あとこの作品は映像というより編集に面白味のある映画ではあるが、特に印象的な表現でドラッグをキメたっぽい描写があったり、そもそも男娼を目指す男が主役だったり同性愛描写もあったりで一般受けし難い内容なのによくアカデミー賞で監督賞と作品賞を受賞できたなとつくづく思う。