このレビューはネタバレを含みます
女子刑務所で結成された合唱団の話。
実際の刑務所でロケをしたそうですが、とても刑務所生活をしているとは思えない、緩い雰囲気には驚かされました。
子供がいるから、特別待遇だったりするんですかね？
物語的には、刑務所内で合唱団を作る様子が描かれるわけですけど、これまたノリが部活っぽい感じで、『glee』でも見ている様な感覚にさせられます。
個人的に気になったのは、ご都合主義じゃないけど、合唱団に都合の良い人材が集まること。
同じ房に元音大の教授がいたり、歌の上手い受刑者が入ってきたり。
まぁ、これはこれでドラマティックなのかもしれませんが、音楽の素養がまったくない人間達の成長を描いても面白かった気もします。
また、全体的にテンポ良く進むのも、飽きずに見れて良いのですが、その反面、人間ドラマが薄まっている印象を受けました。
もっと各受刑者の人生や葛藤を掘り下げて欲しかったし、受刑者同士の衝突や和解も見たかったところ。
この辺が結構淡白に処理されるので、あまり映画に深く入っていけなかったんですよね。
他の感想を読むと、皆さん号泣している様子で。
個人的にはそこまでは…という感じでしたが、女性や母親という立場なら、より感情移入して見れるのかもしれません。
