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クラムのXXXXXのレビュー・感想・評価

クラム(1994年製作の映画)
3.8
アメリカのアングラ漫画家、ロバート・クラムを追いかけたドキュメンタリー。監督はテリー・ツワイゴフ(『ゴースト・ワールド』)

『フリッツ・ザ・キャット』やブコウスキーの小説の挿絵などで知られるクラム。彼の漫画はかなりアンダーグラウンドな作品で、セックス・ドラッグに塗れた作品!🎬

しかし、彼の半生は暗く、引きこもりながら漫画を描いていたなど、かなり鬱屈とした人生な訳。
日本だったら、ガチの弱者男性で、そのうち無敵の人となりそうです。

でも、狂気と天才は紙一重。彼には漫画があったから、ギリギリの人生を乗り切れた。
クラム自身はと言うと、牛乳瓶メガネで冴えないアメリカのオジサンって感じ!やっぱり女性にはかなりのコンプレックスを感じており、鬱屈した感情がイカれた漫画を書かせてたみたい。
高校生くらいで、社会との訣別を漫画にしてる辺り、相当なモンだね!笑

クラムの兄貴や弟も結構イッちゃっており、カメラの前で「オ○ニーは週4-5回」とクラムの兄貴が平然と答える辺り、すざましいドキュメントです。笑 もちろん童貞!

兄貴は高校卒業してから、抗うつ剤飲みながら何十年と引きこもってます。かなりの年齢なのにお母さんに「掃除しなさい!」なんてキレられててウケた。弟も精神科病院に入退院してるみたいで、痴漢した体験談話し始めたり、瞑想にハマってる辺りすごい家庭。
これぞアメリカの闇!!

漫画のタッチとしては、手塚治虫っぽい感じなんだけど、めちゃくちゃアダルティ!LSD使用しながら、ヒッピーを題材にした漫画を描いて当たる様になります。
『フリッツ・ザ・キャット』は全米初の18禁アニメとなり、やりたい放題な作品みたいです。単行本が日本でも出版されてるみたいで、思わず買いたくなっちゃった✌️

しかも、出版社と揉めに揉める辺りも、この作家らしいのかも。
しかし、今作が制作された頃には、著作の漫画により成功を収めており、個展なんかも開き社会的にも認められてる辺り、良かったね!!

今作、デヴィッド・リンチがプロデュース!
リンチ作品とは毛色は違うけど、なかなか面白いドキュメントでした🇺🇸
ただ、ドキュメントで2時間越えは長いぜ...😭
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