回想シーンでご飯3杯いける

スラムドッグ$ミリオネアの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)
3.8
インドのスラムで育った無学の少年、ジャマールがクイズ番組に出演し、史上最高額の賞金を手にする物語。

映画の打ち出しとしては、彼がどうやってクイズの答えを知ったのか?という辺りにスポットが当たる事になるのだろうけど、そこを楽しむのなら別に小説でも成り立っちゃうわけで、映画としての本作は、クイズ番組という舞台を演出として用いた所が斬新だったんだと思う。もしかすると、映画館ではなく、テレビで観る方が、より"クイズ番組感"が出て良いかもしれない。

クイズ番組の進行に合わせて、ジャマールの半生を浮き彫りにしていく構成は、とてもスリリングで、敢えて言えばキャッチー。そこで描かれる彼の半生はとても過酷で、目を背けたくなるようなシーンもあるけど、この演出も相まって、非常にポジティブに映る。

監督は「トレインスポッティング」でお馴染みのダニー・ボイル。僕は特に「トレイン~」信者というわけじゃないけど、こんな感じの映画をどんどん作って欲しいと思う。

それにしてもこの司会者、むかつく顔やぁ。