櫻イミト

これがロシヤだ/カメラを持った男の櫻イミトのレビュー・感想・評価

3.0
監督のジガ・ヴェルトフと言う名前に見覚えがあると思ったら、ゴダール監督が”政治時代”に率いていた作家グループの名前”ジガ・ヴェルトフ集団”だった。本作を敬愛していたらしい。

1920年代末期のソ連(モスクワとウクライナ)の記録映像集。都市のスナップ、工場、農場、体育、文化施設などを、その撮影・編集の様子を含めて実験的なモンタージュ編集でまとめている。

最初のうちは当時の発展途上のソ連の様子や当時の特殊撮影、編集のリズムが面白くて観ていられるのだが、30分ほど過ぎると眠気に誘われた。アメリカの「コヤニスカッツィ」(1982)を観ているような感じ。

ゴダール監督の「映画史」(1998)も想起した。既存の映画を使って同じようなことをしている。こちらも眠気に誘われて未だにしっかりと鑑賞できていない。                 
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