マリリン

これがロシヤだ/カメラを持った男のマリリンのレビュー・感想・評価

4.5
【映画の眼】
キノグラース、物質の眼…あらゆる撮影技法を取り入れたロシアのドキュメンタリー映画。
エイゼンシュタンも素晴らしいけれど、ヴェルトフのモンタージュも力強くてどんどん引き込まれる。シンバルを多用した音楽の効果なのか当時のロシアの人々の暮らしがどことなく切迫感がある。役所で婚姻届を出すカップルと離婚届を出すカップルの対比、スポーツをしている人々とそれを見ている人々、美容院で髪を切りネイルをしてもらう女性とせっせと労働をする女性…白黒無声映画、ストーリーがあるわけじゃないけれど、人類共通の「何か」が確実に存在する作品。
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