ハレルヤ

アラビアのロレンスのハレルヤのレビュー・感想・評価

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)
4.3
第一次世界大戦下の中東にて、アラブ独立闘争の中心人物であるイギリス陸軍将校、ロレンスの壮絶な半生を描いた歴史大作。

初見時はDVDのレンタル。それからDVDを購入して2回目。そして先日3回目。計3回鑑賞しました。

冒頭からロレンスの事故死で幕を開け、そこから彼の軌跡を振り返る構成。この時点で一気に引き込まれます。

画面いっぱいに広がる砂漠の雄大さ。圧巻のスケールで展開される戦闘シーン。劇場で見ると映えまくる場面ばかりで思わず息を呑みます。

完全版だと4時間近くにも及ぶ長さ。1つ1つのシーンをじっくりと丁寧に描く手法は、同じく長尺でありながら名作である「ドクトル・ジバゴ」「戦場にかける橋」のデヴィッド・リーン監督の独断場。

大胆不敵な作戦と、指揮だけでなく自らも体を張り、行動で示すロレンス。しかし過酷な環境と人種の違い、失っていく仲間や裏切りで、徐々に精神を蝕まれていく様子を、ピーター・オトゥールの巧みな演技で見せてくれます。

当時のアラブに関しての知識が無くとも、十分見れますし、長いが故に敬遠されがちな作品かもしれませんが、一度は見るべき傑作だと思います。
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