90年代風 コメディ仕立て なので、花嫁の父 としての 感動は、
薄いのが 残念!
"小津安二郎"の『晩春』の様な "花嫁の父"的な感動を期待する観客への申し訳け無さから 邦題を『花嫁のパパ』にしたのかも。
"スティーヴ・マーティン"の 父親設定が 不真面目なコメディ仕立ての脚本の為で 彼の責任では無い。
なので、 新郎の父の銀行預金カードを覗いたり 犬に追われてプールに落ちたり スーパーマーケットで 要らないパンを取り出して警察に捕まる シーンは、要らないし 不快感のみ。
"キーラン・カルキン"の存在感は凄い! 眼の演技も!
彼と友達による 駐車係は コメディとして 許そう。
結婚披露宴コーディネーターの"フランク・エッゲルホッファー"役 "マーティン・ショート" と その助手 "ハワード・ワインスタイン"役の " B・D・ウォン" の コーディネートシーンが 一番 面白かった! フランス人と中国人なのに、その名前~?から 笑える!
この二人 当日 無償で 雪かきを しちゃう辺り お金だけでなく プロとして 素敵な披露宴にしたいという気概も 見れる!
当時のウェディングドレスの流行、披露宴の調度品の演出、料理の選定、ヘッドセットマイクによる進行 なんかも 成程ねぇ~!
婚約者からの 記念日のプレゼントが 料理器具の ブレンダー(ミキサー)だったことによる 破局騒動は 一件落着したけど、案外 結婚後の彼のスタンスを 物語っていて、ローマまで建築の勉強をしに行った彼女は、イタリアで建築の仕事をしたい だろうし 彼の仕事の関係で新婚生活は何処で始めるのか? で すれ違い生活も。
最大の悲劇は、ケチった ポリエステル製のダーク・ブルーの 父親の 貧相な "タキシード" だったということか。
NHK BSP 2022/5/16