ヴレア

仮面/ペルソナのヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

U-NEXTの紹介文を読むと"ドッペルゲンガーを題材に"と言いきってしまってますね。と言うことはほぼ二人しか出てこない主演の二人の女性はドッペルゲンガーという事で話を進めていいのだろうか?
だとすると、ラストでアルマが全く同じ長い台詞を2回喋っていた事の説明がつく。これはもしかしてドッペルゲンガーだと言う事を決定的に表したシーンなのではないか?
1回目の台詞の時はエリザベートを画面の正面に捉えており、2回目はアルマを捉えている。わざわざ両者の視点で同じ台詞を言う事からして、本当は同一人物ですよという事を表しているんじゃないだろうか。
その後、二人の顔が融合するシーンへ繋がるが、これはドッペルゲンガーに会ってしまったら一方は死ぬ=合体するという事を表しているんだろうか。
全体的に不穏な音楽と訳のわからないイメージの羅列によって難解たらしめているが、実際にはシンプルな内容に思えた。
他者を拒絶して、心を閉していた者が、自分に似た人物(ドッペルゲンガー)に会った事によって心の内を曝け出し、やがて本当の自分になるという話。そんな風に私は受け取った。もしかしたら全く違うかもしれないけど。
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