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仮面/ペルソナのざべすのレビュー・感想・評価

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
3.5
映画マニアに人気な印象があるイングマール・ベルイマン監督作品がアマゾンビデオに来たぞー。

初めて監督作品に触れたけど、
へぇ。舞台みたい。
俯瞰した画が少ない。対峙したアングルばかり。カメラワークが平面的になることをあえて意識しているらしく、それが“舞台”を生んでいる。
影と光の透過のヴィジュアルも美しい。

物語はつじつまが合わない虚構の世界から、だんだんと幻想的な精神世界へ。

男性が考えたような文章を女性が喋るのが違和感だったが、
(大人しい女性が他の女性を尊敬のまなざしで語りながら「魅惑的な肉づきのいい肢体」と表現したり)
のちのち設定がおかしくない構成になっている。
女性の感覚を子細に捉えているのにも驚いた。

この研ぎ澄まされた感覚と、独特で奥行きのあるそして少し難解チックな創造力がベルイマンを巨匠として押し上げ愛されているのであろうか?
他のも見よーっと。
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