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仮面/ペルソナのnのレビュー・感想・評価

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
4.4
いやいや、おんもろっ!

これが地味に初ベルイマン。ずっと難しそうだと避けていたものの、やっとここまで来れた。

シンプルさに驚いた。シンプルなのに"もつ"っていう。大事なとこだけ描いてる感じ。
基本的に1人が話してるだけなのに、こんなに面白い。独白って、なんかあるのよね。

そして映画特有の"モンタージュ"の面白さ。
イメージとちょっと違ったイメージをつなげる愉しみ。

そしてなにより顔ね。映画における「顔」の重要性。
ま、映画には顔だけでなく同時に「身体(の動き)の特異性」が生まれる面白さっていうのもあるのだが、それもある。
割り方で言えば、アップめに片方から顔をうつしてるときに、急にグインと逆に入るのもやばい。


つまりここには映画的悦(よろこ)びが詰まっている。

しかし最近感じるのは、映画は「8割わかるけど2割わからない」くらいが一番面白いのかもしれないなということだな。たとえば5割わからないとそれはもうただただ「つまらない」になってしまう。逆に全部理解できてしまうと観る必要がない。そこには発見がないから。
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