ヒナ子

仮面/ペルソナのヒナ子のレビュー・感想・評価

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
3.6
ベルイマンは10代の時に見て全く理解できなかった記憶しかなくて、それ以来見てなかった。

ドッペルゲンガーのような2人、私にはまるで凹と凸に見えた。片方が何かを欠くことによって、もう片方がそれを補う。向き合うことを避けてきた罪や傷も。そうやって自らの内面と外面(仮面)の区別なく侵食されてゆき、そして次第に2人は交わり1つに化ける。
無駄のない画面にほぼ2人芝居…じりじりと侵食されてゆくさまが実に不気味。冒頭に流れるインサートを見た時点で覚悟したけれど、怖い映画だった…。母親の姿を探す息子のイメージカットが印象的。
ヒナ子

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