2021/6
私は体質的にアルコールを受け付けないし特段美味しいとも思わないのですが、この映画をみて飲めない体質で良かったと心底思った
お酒を飲んで楽しんでる人たちを羨むことよりも飲まずに済んで良かったとホッとすることの方が多い
もともと存在しないものには失うことがない
「あらゆる選択肢の中で死ぬのが最も適切である」「死んで何もかも失うくらいなら生きていた方がまし」そういう2つの価値観が映画の中で登場して、結局主人公は後者の価値観に則り自殺を思いとどまるんだけと、その瞬間はそう思えたとしてもアルコール中毒の苦しみは永劫に続くのだろうなと思い死に損なったドンに同情してしまった 自殺を覚悟した時ほど堅固な意志を貫いたことなかったのにね その意志の強さは今後一生ドンに舞い降りることがなかったかもしれないのに
原作者チャールズ・R・ジャクソンの実体験をもとに小説が手掛けられた 彼は『失われた週末』が大ベストセラーをヒットしたことによって裕福になり小説家としてのキャリアも上々だったが、結局死ぬ間際までアルコールとドラッグに悩まされ、1968年に自殺した 中毒や自殺の原因は彼がゲイだったためと言われていて、当時を生きるジャクソンにとって自分の意思だけでは到底払拭できない深い問題であったことは間違いない 映画主人公のドンの行く末も同じ道を辿っていないことを祈るのみ
・フィルムノワール、中毒映画の原点
・まず小動物が現れる
ピンクの像じゃなく小動物だ
これは確実に『ダンボ』の飲酒シーンを指しているな
・0:10:00〜 ゴッホのひまわり
・拭くなこれは悪意の円だ
円は幾何学の無限数だ
始まりも終わりもない
・肝臓にも腎臓にも悪い だが精神は違う
砂袋を外した気球のようだ
自身に満ち溢れ不可能なことを
可能にする
自分があのミケランジェロのごとく
思えてくる
ゴッホやホロビッツにも思える
それか映画俳優のバリモアみたいだ
ジェシー・ジェームズだ
シェークスピアだ
外は3番街じゃなくナイルだ
クレオパトラの船がある