あっぶねー!!
また寝堕ちして、せっかくの週末をスヤスヤ寝過ごしてしまうとこだったゼ!!
アルコール依存症の恐ろしさを描いたビリー・ワイルダー監督のアカデミー受賞作。
…をワイン片手にレビューする幸せ。
お酒最高…。
本作の主人公とは違い、平日は特茶のジャスミンティーしか飲んでませんから。週末は浴びる様に飲みたくもなるってなもんで。
舞台はニューヨーク。売れない小説家のドン・バーナム(レイ・ミランド)は、酷いアルコール依存症に陥っていた。兄のウィクと恋人のヘレンは、何とか彼を立ち直らせようと試みるが—— 。
兄や恋人の目を盗み、隠れて酒を飲む為に部屋のあらゆる場所に酒を隠すドン。
窓の外に吊り下げ、
ソファの後ろ、
天井の照明器具の上にも忍ばせる。
必 死 か ! !
あと一杯、せめて一杯。
アカデミー主演男優賞に輝いたレイ・ミランドの演技が見事。
酔っ払う演技も、
酒を血眼になって探す演技も、
必死の形相も、
とにかくどんどん惹き込まれる。
酒がない、
金がない、
焦燥感に駆られる主人公の心理状態を極限まで描き出している。
酒を隠した照明を見上げる画も、酒屋のショーウィンドウとボトル越しの画も、構図に拘ったカメラワークが俊逸。
終盤にかけて、より鬼気迫る表情になり、幻覚に悩まされる主人公。これはもう、最早地獄。
酒の話ばかりだと芸がない。
恋人ヘレンとの出会いをフラッシュバックさせ、彼らの恋愛模様を織り交ぜているが、それがまた切ない。
でも恋人のヘレンより、顔見知りのウェイトレス、グロリアの方が美しいんだよね。
さ、レビューも書けたし、とことん飲むぞー!!