オトマイム

つながれたヒバリのオトマイムのレビュー・感想・評価

つながれたヒバリ(1969年製作の映画)
3.9
ちょっと変で、時々温かい。上映禁止になった程度の(笑)政治批判もピリッと効いている。

社会主義下で捕らえられたブルジョワ階級、亡命に失敗した女囚人。この2組の集団が鉄屑場で強制労働させられている。この状況だけでかなり不条理なのだけれど、全員のらりくらりと、そこそこ適当に仕事して、隣の男女同士色目を使ったりして楽しんでいる。政治批判もあまり躊躇せずポロっと口にする。この大らかさ、人間くささ。いいなぁ*:.。.*四角四面でないのはお国柄なんだろうか。

じんわりくるいい映画だった。不条理で、どこかふざけていて、ちょっと幸せ、そんな作品