前2作で見せたボンドの誕生と成長から今作では成熟を見せるのかと思いきや、なんとボンド引退の危機。
オープニングでボンドが撃たれ、アデルの主題歌が流れるタイトルシークエンスは、なんだかいきなり映画が終わってしまったかのようだ。
今作では過去のシリーズの伝統、Qと秘密兵器(といっても、以前のような荒唐無稽なものではない)が、ラストにはシリーズお馴染みのあのキャラクターが帰ってくる。
過去の伝統と、前2作で見せたシリアスでリアリティある新しいボンド映画との融合は見事に成功した。
現代において諜報員は必要か?
これに対するMの審問会でのセリフが今作のテーマであり、今後のシリーズへの製作陣の覚悟がみえた。