ぽち

戦国自衛隊1549のぽちのレビュー・感想・評価

戦国自衛隊1549(2005年製作の映画)
3.2
どうせ映像だけ派手にした1979年版の焼き直しだろうと思って観たら驚いてしまった。ストーリーはこちらの方が断然面白い。
これは小説を書き直した福井晴敏の功績が大きい。

79年版の出来の悪いPVのようないらない映像も無くテンポも良い。
ただそれでもタイムとラベル物の宿命で、突っ込みどころは多々あり残念なところではある。

ガソリンより銃弾どうしたの?いくら時間の柔軟性があっても殺しすぎ。バタフライ効果完全無視。ホールとか言う設定が稚拙。
などと突っ込みながら派手な映像を楽しむとノレる作品。

あ、一番残念なのは薬師丸のカメオが無かったことか。昔の映像CG処理して出してほしかったなぁ・・・・


余談。
昔の時代劇に出てくる子供は「わ~い!!」と大声で叫びながら走り回るのがお決まりで、そんな演出を見ると不自然とか通り越して寒気を感じるのだが、今作のような「武士」が出てくると、低い声で力を込めてゆっくり全部の台詞をしゃべる演出に、同じ感覚を覚えてしまう。

武士=男らしい=低い声でゆっくり、なのか?
元々低い声の役者さんが、普通に演技してそれっぽくなるのならまったく問題ないのだが(三船 敏郎みたいに)、今作の(誰とは言わないが)「首の筋肉つりそうですよ~」ってぐらい無理して作っているのを見ると憐れになる。

お願いだから普通にしゃべってよ。
ぽち

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