電気羊

スウィート・ノベンバーの電気羊のレビュー・感想・評価

スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)
3.3
キアヌ・リーブスとシャーリーズ・セロンによる悲しいラブストーリー。

やり手広告マンのキアヌ・リーブスは、ホットドッグチェーン店の広告合戦に負け会社をクビになる。
なかば自暴自棄になったキアヌに、数日前に免許試験場で知り合ったシャーリーズがなぜか救いの手を差し伸べる。

彼女は心が傷ついた男たちとひと月ごとに交際をすると言う奇妙な行動をとっていた。
キアヌはシャーリーズと知り合った11月となり、同棲を始める。
生き馬の目を抜く広告業界でキアヌは人を目的のための道具として扱ってきたが、博愛主義的なシャーリーズの生き方に徐々に人間らしさを取り戻していく。

だが、シャーリーズが博愛主義を貫くには理由があった。彼女は以前、姉と合同会社を起業しており、その会社は成功を収めるが、シャーリーズは癌に罹患してしまう。
会社の成功に気をよくした姉は、病魔に犯された妹と仲違いしシャーリーズは家を飛び出す。
シャーリーズは癌治療を続けながら残り少なくなった人生で何ができるかを考えた結果、傷ついた人たちの支えになることを選んだのであった。

キアヌはシャーリーズを愛し共に結婚を申し込むが、シャーリーズは自分が朽ち果てていく姿を他人に見せることを良しとせず、キアヌに別れを告げ行く先も告げずに転居してしまうのであった…

俺なら愛した人の最後には立ち会いたいし、自分の最後には愛する人がそばにいて欲しいんだけどね。
電気羊

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