やや

ニュー・シネマ・パラダイスのややのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

お母さんの怒り方がちょっとキツイなと思いつつ、夫が帰ってこなくて不安なところに言う事を聞かずお金を勝手に使われたり火の元にされたら怒るよなぁと親側にも感情移入してしまったアラフォー。
しかし油断したらフィルムが燃えるなんて大変な時代だ…

下ネタが多くてちょっと嫌だったかな…。
でもそれだけ自由な時代で、唯一の娯楽施設で、村中の人が集まってそれぞれが楽しんでいたという描写でもあるのは理解できるから要らないとまでは言わないけれど。

アルフレードがトトを突き放すことも愛なんだろうか。結果的には村の映画館は潰れて、トトは夢を叶えた(らしい。詳細の描写はなかったよね?)のだから正しかったのかな。
それでも大好きな人との急な今生の別れは残酷な気もする。

成功を祈って突き放すのも、死ぬまで会わずにフィルムを遺すのも美しいかもしれないけれど、そういう"語らない愛"のようなものは私にはあまり理解できないのだと思った。
生きているうちに言葉を伝えあうこと以上に素晴らしいことはないと思うのだけどね。

テーマ曲ともいえるBGMはとても良い。
上映されなかったシーンを繋げたフィルムの意味を考えながらぼーっと見入ってしまった。
監督の、アルフレッドの映画への愛。時代の変化。トトとの思い出の日々。トトはそれこそこのフィルムと同じくらいの速度で様々な思い出が駆け巡っただろうなぁ。
やや

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