塩

ニュー・シネマ・パラダイスの塩のネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

村人の唯一の娯楽であった映画館を中心に小さな子供トトがアルフレードと成長していく物語。
映写技師アルフレードは立派な人間性を持っていた。アルフレードがトトに話すおとぎ話(姫と兵士の話)が個人的には好き。
アルフレードは戦争後村に戻ってきたトトへ『この町にもう二度と帰ってくるな』と厳しい一言を言う。それはアルフレードはトトを尊敬していて違う世界で羽ばたいて欲しかったからなんだろう。
映画の終盤。アルフレードは周りに「自分の死をトトには伝えるな」と言っていたが、立派になったトトがアルフレードの葬式に30年ぶりに帰ってくる。
帰郷したトトは何かを感じ、何かを思い出し、村への愛、アルフレードへの愛が自然と溢れてくる。
愛というのは色んな形があると感じさせ、子供から大人への成長がわかる素敵な映画。
塩