チョコレートと猫

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたことのチョコレートと猫のレビュー・感想・評価

3.0
猫と暮らした人生で猫派なので、犬に関しては何もわからないが地上波でやっていたので観た。

身近で見聞きしたゴールデンレトリバーから、盲導犬等に採用されるほど、総じて大人しく賢く人間のパートナーとして最良の犬種というイメージだったが、本作のマーリーは無茶苦茶破天荒な暴れ犬で、あまりの暴君っぷりにちょっと引いてしまった。
大の大人ですらリードを付けていても無様に引きずられる様子に、獣である犬の怪力には太刀打ちできないんだと改めてわかって戦慄した。
だからこそ躾の必要さと重要さが理解させられて、全飼い主は絶対犬に教育してほしいと思ってしまった。
そしてリードは必ずつけて欲しいし、犬主体で行動出来る伸びるリードは法律で禁止するべきだとも思った。
主人公夫婦もしつけ教室をたった1つ断られたくらいで諦めずに、マーリーに合う教室を見つけて躾してほしかったと思った。
それくらいやってることがハチャメチャで、愛犬家にとってはそれが可愛いんだろうけれど、犬にあまり触れてこなかった人生を送っている人間としては少し恐怖を抱いたくらい凄まじかった。
多分、本作を作る上で狙っているハートフルでヒューマンな愛犬と人間との家族愛の物語の部分に対して感受性が欠けるくらいマーリーの暴れ具合が鑑賞する上で少し障ってしまった。

安易に犬を飼いたいとか淡い幻想を抱いている、命に対して無責任な人間に見せるにはいいかもしれない。