チョコレートと猫

ラ・ラ・ランドのチョコレートと猫のネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

シェイクスピアの名言、「この世は舞台、人はみな役者」がふと頭によぎった映画だった。

演出が古い映画を意識して作られてるのかな?と思うほど、スマホやPC
が出てくる割にはビンテージな色味を感じる。
主演カップルが最初は険悪なムードだったのに、やがてなあなあな感じに仲を深めて恋人同士になっていくという過程にもちょっと古さを感じた。

画面画面の構図や色合いがとてもよくて、映像で見る分にはとても楽しく、色々ギミックが隠されてるのを感じる。(映画好きな人はならもっと他の楽しめそうな雰囲気を感じた)

登場人物の感情によってライトアップされたり、
場面展開するアイリスアウト・インの流れなど、
より強く、あえて「この映画は舞台です」を強調されている気がする演出をされているように感じた。

後半の、ジャズピアニストの男性が演奏している合間に見せる蜃気楼が、あの時、別の選択をしていたらもしかしたら2人は…の夢物語を映像で語るシーンがとても物悲しくて美しい。

お互いがお互いの夢を選び、枝に分かれた道の先を進む結末はかなしいのかもしれないけれど、とてもきれいに終結していたので、物語としてはとても見やすくてよかった。