Harukiii

ビフォア・サンセットのHarukiiiのネタバレレビュー・内容・結末

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

二人でウィーンを歩いた夜から現実世界でも作品内でも9年後の物語。
あの年の12月二人はもう一度会えたのか、この9年二人はどう過ごしたのか、答え合わせの85分。
ジェシーはあの夜のことを小説に起こしてちょっと売れっ子作家に、セリーヌはちょっと思想強めの活動家に。

あの年の12月二人は会えておらず、会えたのは9年ぶり。相変わらずの二人の取り止めのない会話、世間の物事に対する考え方が似ているわけではないのに二人の心は9年前のまま確かにそこにあるのが伝わる。12月の答え合わせでジェシーが行ってないふりをしたり、どこかで恋心とは折り合いをつけなければいけない、というのが切なすぎた。

忘れられない夜を過ごした二人も9年が経って、ジェシーは所帯を持ってセリーヌは恋人がいる。
セリーヌの家に着くまでに別れるタイミングは何度もあったのに、結局家まで行ってしまうジェシーに所帯を持っているけれどロマンチックな気持ちはずっとあの夜に残り続けている葛藤がとても伝わる。

今回も二人がこの後どうなったのかはわからないけど、ジャズに揺られながら少しずつ終わるラストめっちゃくちゃ好み。
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