ピュンピュン丸

大脱走のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

大脱走(1963年製作の映画)
4.8
「脱走もの」の傑作は多いけど、ことエンターテイメント性でいったら、文句なくこれが No.1。各キャラクターは各国の国民性が出ていて面白い。マックイーン演じるヒルツは、いい意味でアメリカ。グローブとボールが象徴している。数々の脱走のアイディアはわくわくするが、それぞれの長所を活かした役割分担が気持ちいい。ヒルツのバイクのシーン。失敗して相手をねめ回すシーンが良すぎて、失敗が失敗に見えない。そして、最後に、ヒルツが壁相手にキャッチボールする音が響くとき、思わずニヤッとしている自分がいる。スティーブ・マックイーンよ、永遠なれ。