「お金」という「呪い」に翻弄される人間を描いた、これまた新たなサム・ライミの一面が垣間見える一作。
サム・ライミ監督最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に向けて鑑賞。
ある日、雪山の中に墜落した飛行機の中から大金を手に手に入れた主人公「ハンク」と兄の「ジェイコブ」、ジェイコブの友人「ルー」の3人。
その大金のせいで疑心暗鬼になっていく人間たちの醜い争いを描いた本作。
サム・ライミ作品は「呪い」が一貫したテーマになっている。
『死霊のはらわた』シリーズは死の書の「呪い」。
『ダークマン』は「焼け爛れた顔」という「呪い」。
『クイック＆デッド』では「父親の復讐」という「呪い」。
そして本作では主人公たちが手に入れた「大金」が「呪い」となって彼らを狂わせ、周りの人間を巻き込んで不幸にしていく。
サム・ライミ作品の特徴の一つである「笑い」の要素は本作も薄め、というかほとんどないのだが、個人的に本作の「呪い」の描き方が一番リアルで好きでした。
登場人物の行動にイライラしやすい人には合わないかもしれません。。。
2022/5/1鑑賞
