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評決のときのoliveのレビュー・感想・評価

評決のとき(1996年製作の映画)
3.4
映画の本筋とは関係ないけど「貴方が頼り、娘もいることを忘れないで」といって守られたい女と一緒に闘う女、両方居たらそりゃベストだろうけどどちらかと言われたら世の男性はどちらを選ぶのか?とちょっと興味がある。今回ギリセーフなのがいい!
人種差別の激しい南部ミシシッピ州、「ミシシッピーバーニング」でも描かれた場所だ。娘を凌辱された父親の怒りはわかるけど我が事に置き換えて周りを巻き込み多くの犠牲を払う弁護人に対する態度がなんか今ひとつ感情移入できなかった。ま、あれぐらいしてもまだ足りない思いなのだろうけど。
父親はアメリカは戦場だニガー、ニグロ、アフリカ系アメリカ人、人以下の扱いとの戦いの場だと言う。
裁判員裁判の危うさも感じられた。結局は弁舌の力で真実やら事実という観点からはどうなの?と思う。情緒的に語り、陪審員の心を揺さぶる言葉を持ったほうが勝ち、みたいなところはなんか少し違うような気もした。
あんな人でなしの悪党にも親がいるとか、判事や弁護士とて打算も処世術もある、様々なことを考えた。
ボーン・アイデンティティーで憎き敵のクリス・クーパーやドナルド・サザーランドがいい人でキーファー・サザーランドが悪い奴っていうのがよかった。
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