ハレルヤ

評決のときのハレルヤのレビュー・感想・評価

評決のとき(1996年製作の映画)
3.9
アメリカのミシシッピ州で黒人の少女が白人の男2人に強姦されて重傷を負う事件が発生。少女の父親は無罪同然で釈放された犯人たちを射殺。若手の弁護士ジェイクは父親の弁護を引き受け、人種差別が色濃く根付く地域での不利な裁判に挑む法廷サスペンス。

冒頭から凄惨な暴行を受ける少女の事件から幕を開け、いきなり胸糞悪さが貫きました。娘を見るも無惨な姿にされた父親のカールは、犯人たちに報復。当然逮捕されて裁きを受けることに。弁護するのはカールとも過去に関わりがあった弁護士のジェイク。

放火や銃撃、家に爆弾まで仕掛けてくるKKKによる壮絶な妨害工作。家族を避難させる事態になりながらも、カールのために裁判を止めないジェイクの姿に強い意志が感じられましたね。

マシュー・マコノヒー、サミュエル・L・ジャクソン、サンドラ・ブロック、ケビン・スペイシー、ドナルド・サザーランド、キーファー・サザーランドととにかく豪華キャスト。そんな面々が織り成す深いテーマを有した法廷劇は全てが見所。

今も続く人種問題。それをストレートに提起した内容でありながら、2時間半を飽きさせない映画としての面白さも抜群。正直法廷での熱量は思っていたほどではなかったですが、全編様々な展開を散りばめているので全体的にはかなり満足できる仕上がりでしたね。
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