まずパッケージは最高である。
まさにジム・キャリーである。
まるで人生を楽しんでいます。
本作の主人公はしがない銀行員のカール。
離婚してから5年ずっと塞ぎ込んでいる。
人付き合いは最悪で親友から愛想尽かす。
ここままでは孤独死になると忠告される。
そこでカールは一念発起。
人生を変えようとします。
それが怪しいすぎる自己啓発セミナーに参加。
カリスマ的な人物であるテレンスに誓約をし、
これからは何事も「イエス」と答えるのです。
本作はジム・キャリー祭りである。
最初は皮肉混じりにやる姿、
死体になった時の顔芸の姿、
酔っぱらってケンカする姿、
ナニをされ絶頂している姿、
ケツ丸出しバイク運転の姿、
本作はジム・キャリーの魅力全開。
それだけじゃなく、
吹き替え担当する、
山寺宏一の上手さ。
ジム・キャリーの面白い顔芸と、
山寺宏一の達者すぎる吹き替え、
この二つは最強のコンビである。
忘れちゃいけないヒロイン。
ズーイー・デシャネルです。
黒髪に青い瞳が印象的で、
まさにガーリーな女性で、
歌声だって可愛らしくて、
本作で初めて見かけて事で、
ファンになったレベルです。
他の登場人物たちも個性的だ。
勤め先の銀行の上司のノース。
親友の一人で婚約中ピーター。
超テクニックの近所ティリー。
イラン女性のファラヌーシュ。
怪しさ満点自己啓発テレンス。
「イエス」で培った経験、
それはすべて活かされる。
この伏線は非常に面白い。
適当にやっていたはずが、
実はちゃんと役立ちます。
ジム・キャリーの魅力的な演技、
ズーイー・デシャネルの可愛さ、
脇役の個性豊かなキャラクター、
散りばめた伏線の見事な回収と、
本作はまさしく完璧と言えます。
「イエス」
これを言うのは簡単。
「イエス」
簡単だけだど難しい。
「イエス」
難しいから言うべき。
「イエス」
これさえ言えれば、
人生は変わります。
好転していきます。
だけど、言えない。
それが人生である。
RE-101