犬里

ジェヴォーダンの獣の犬里のレビュー・感想・評価

ジェヴォーダンの獣(2001年製作の映画)
4.3
リバイバル上映で初見鑑賞。
印象的なビジュアルのポスター!この外套を着ていたのは一番最初のシーンだけなんだけど、見た目がかっこいいからポスターに使ったんだなということが分かる。オタクのロマンてんこ盛り映画でたいへん面白かった。
フロンサックとマニの二人がとにかくかっこいい。特にマニは、言葉少なにモホークの風習を守るシャーマンという、ロマンてんこ盛りなキャラでかっこいい。
マーク・ダカスコスってジョン・ウィックに日本人の暗殺者役で出てた人か!ネイティブ・アメリカンの俳優さんではないようですが、エキゾチックな外見でかっこいいですね。
あと、イタリア系娼婦のシルヴィアさんがめちゃかっこいい。政府とつながりがあったり、扇で悪者を仕留めたり、こちらもロマンてんこ盛りキャラ。
主人公二人共やられちゃった…?という、完全敗北シーンを一回挟んでからの逆転の結末で、ストーリー展開も面白くお見事。
最終決戦はコマンドーみたいなカチコミ&1対1の決闘で、フランス映画でありながらハリウッド的なコテコテの演出もあり面白かった。

鑑賞してから伝説について改めて調べてみると、「うまく映画にしたなぁ」という感想。伝説では聖書の教えに獣が屈したとか、どう考えても宗教的な権威を高めるための創作に利用された感がある。また、牛と人がいた場合に人を優先的に襲うなど、野生動物とは考えられない行動をしていることから、人に調教された獣である可能性も高い。時代背景を考えると、アフリカや中南米から連れてこられた獣というのも納得感のある設定だと思いました。
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