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インプリント ぼっけえ、きょうてえのmylifeのレビュー・感想・評価

3.8
何気に気になっていた「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」を初鑑賞してみた。三池崇史監督の作品。世界のホラー映画監督13人を集めた「マスターズ・オブ・ホラー」のうちの1本らしい。

ダリオ・アルジェント、ジョン・カーペンター、スチュアート・ゴードン、トビー・フーパーなんかの錚々たるメンバーの中に入っているのが何気に凄まじい。その日本代表が、三池崇史監督ちゅうコトなのか。

さてと、いつの時代の日本を描いているんやろ。かなりの昔で貧困さが目立つ。戦国時代は終わりを迎えてそうなので明治時代辺りなのかな。着物は着ているが刀は差してはいないのだ。

だけど、会話が全て英語。まさかの違和感アリアリである。とまぁ、海外企画の作品やからね。諸事情もあるやろうけど、脇役に至るまでも英語なんで不思議な感覚しか残らない。

でも、中心にビリー・ドラゴがいるので見ていると案外、気にはならないかも。ヒロインには工藤夕貴。そして、まさかの江口のりこもいてるやん。パッと見では気付かへんぐらいの雰囲気を醸し出しているのだ。

「サユリ」で魅せられた根岸季衣もいてる。お歯黒スタイルがキマっていたかも。原作者である岩井志麻子も出ているみたい。ふむむ、このヒトの狂気が一番凄まじかったかな。地味にノリノリやったし。加えて、目力ヤバし。

タイトルの意味を考えてみよう。

『ぼっけえ、きょうてえ』

少しググると、岡山の方言で「とても怖い」という意味を持つらしい。本作は幽霊の類いも含めているのかと思っていたけど、人間の持つ狂った一面が垣間見れた作品かな。

カルト的な作品の方が、三池崇史監督とは相性が良さそう。他の監督の作品にあたる「マスターズ・オブ・ホラー」にも少し興味が出てきた今日この頃。
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